コン・ゲームな日々

うちはヤキトリ屋なのでタレで勝負します。ソースはあくまでも隠し味です。

記号説明
◆=社会、歴史など文化系 ▲=ゲーム(18x含)、マンガ、ネット、PCなど2D,IT系 ○=精神論系 ☆=身の回りの話等その他系
日記Index(日記用語解説・過去日記一覧)/過去の日記

03/03/30

[☆]半年先は闇

明日から会社の寮に入らないといけません。よって、通常更新もこれでお終いです。

これまでの生活を振り返ってみて、もう少し学生の特権を生かしたことをしてもよかったんじゃないかな、と後悔しました。暇にかまけてだらだら過ごすなんて、無職でもできることだし。そこらへんが心残りだけど、もうそんな事を気にかけている暇もなく、タイムリミットは着実に近づいているわけで。ああ、モラトリアム……時間って貴重っすね。

4月以降の更新予定は全く未定です。少なくとも実家に帰れば更新できるので、週一ペースが濃厚です。もし皆さんがこの日記の事を覚えててくれたら、またちょくちょく覗きに来てください。社会の荒波に押しつぶされてドロップアウトしているか、会社にサイトの存在がばれた為「先輩はいつも素晴らしい!!」と、いつも阿諛追従する輩に成り下がっているか、それとも転職活動日記になっているかは分かりませんが、皆さんの目がある限り、淡々と近況はアップしていきたいと思っています。

では。更新しやすいように、FTP形式は止めてもいいかな。

03/03/20

[☆]生きてます。

何とかこのページをいじれる環境が整った。めでたしめでたし。そして、もてあましていた南みちのく放浪の旅の旅行記を一気に書き上げる。好きなところから御覧下さい。

多分、次の更新は26日以降になりそう。それまでは掲示板で糊口を凌いでください。何かしら書くかもしれません。

03/03/12

[☆]休刊

いきなりですが、コン・ゲームな日々はしばらく休みます。理由:今日から海外旅行へ行く→帰ってきたら布団以外の全てのものが撤収されている手筈に→実家に行かなければ更新不可能。

ご愛顧、ありがとうございました。多分3月中には復帰できると思いますが、復活しなければ、異国の土になったと思っててください。あと、みちのく旅行記は書きかけで放置してあります。見たいかたは、いつものようにアレをチェックしてください……

それでは、逝ってきます。二度目のタイ王国。今度は(女性関係で)失敗しないように気をつけよう。

……それにしても、後4時間後には関空に居ないといけないというのに、今から準備を始めてるのは馬鹿としかいいようがないな。パスポートは……っと?

03/03/11

[☆]相変わらずのクズっぷり

翌日から海外に行くというのに、何もせず、ただパソコンをいじってるだけ。こういうときに限ってハードディスクの肥やしになっているファイルを再発掘してしまうんだよな、これが。もうだめです。

03/03/10

[☆]運命の日

今日は新入生の合格発表の日。そして、卒業者発表の日。果たしてどうなっているのだろうか。卒業できているのだろうか。まだ旅行での怪我が治ってないので、病院に行ってから学校に行こうかな。

……この時間帯になっても学校から特に連絡が無い、という事は大丈夫なんだろう。多分。

どうしようもなく不安になったので、既に見に行っていたぼうふら氏に結果を聞く。受かっていたそうです。伝聞・推定。彼が私を陥れようとする悪党でなければ、この結果は真実であろう。そして、彼が私を陥れる理由が見当たらないので、たぶん合格しているんでしょう。うヒヒヒ費ヒヒヒ!! いよいよタイムリミットが鮮明になってきたぜベイベー! あと21日。

03/03/09

[☆]……

本当はバイトの追いコンがあったんだけど、面倒くさいから行くのを止めたり。いかんなあ、これでは。

で、その時間を使って後輩と鍋。なんか最近こればっかりだけど、私が去るのを名残惜しんでくれる人が居る、というだけで有難いことなので。ええ。

03/03/08

[○☆]上司を叱る人

二つ上の先輩たちが神戸に帰ってきたので飲みましょうよ、みたいなメールが午後4時ごろに。まぁ、俺は暇だから良いんだけど。

エキセントリックな方々ばかりなので、非常に楽しめました。彼らが出て行くときの追いコンはあまり楽しくなかったのに。やっぱり私も成長した(歳をとった)んでしょうか。それとも、焦りから来る幻覚作用でしょうか。

まぁ、それはさておき。先輩方は口々に「後輩にこうして歓迎してもらえるなんて幸せだよ」と、すごく満足そうに口走るわけです。その気持ち、今は痛いくらいに分かります。たまにこうやって後輩と会って話して馬鹿な事をして英気を養い、また月曜日から頑張る。モラトリアムを抜け出すと、恐らくこういう生活サイクルを送る事になるわけで。私にもそういう事をしてくれる相手が居ると……思うのですが。

そして、「今の会社組織は馴れ合ってるから、よく上司とかにも厳しく言う。」と言っている先輩が。交通費を水増し請求してしっかり組織から恩恵を得ているくせに何を言ってるんだ、と思ったけど、そういう行動は、自分をしっかり持っているからこそ取れるわけで、その意味ではうらやましい、と思いました。

みちのく一人旅の途中、東京で会った先輩もそうでしたが、今日会った先輩方も、忙しさにかまけて自分を見失う、なんてことは全然無く、しっかりとポリシーに基づいて行動してました。こういう面は非常に見習うべきものがあるな、と。新年会であった先輩方はそんな事を感じさせてくれなかったので、社会に出て一年も経たないのに、こうも変わってしまうんだ、と少々ショックを受けました。数時間話しただけで何が分かるんだ、という感じですが。組織に埋没して生きていくほうが楽だけど、それだと何も得られそうにないし。自分なりの矜持を早めに持つ必要があるかも。

……酔ってるせいかオチがない。ごめんなさい。若人の戯言ってやつです。

03/03/07

[▲]はじるすをやってみたり。

表題の通り。横に親がいるにもかかわらず、わずかな隙を着いてゲットした珠玉の品だ。親が帰った後、早速やってみることに。

感想。……ヒロインの顔から下に嫌悪感を抱かなかった俺は、ダメな奴だ。これを作った奴は、天才だ。この恥ずかしいテキストを音読できた某氏は、さらに天才だ。

03/03/06

[▲]ショーグン

ショーグントータルウォーゴールドエディション(10/13の日記)というゲームが面白そう。TRUE JAPANを見るまでも無く、えてして外国人が作る日本が舞台の作品は見ているだけで面白いのだが、これも例外ではない。最強の忍者が芸者ですか。というか、この人の紹介が面白すぎて買う気にさせられる。

2980円か。どうしようかな。

03/03/05

[☆]こともなし

絶食。いや、眠くて眠くて仕方が無かったんです。レポートのほうは量が膨大になりすぎてなかなか賭けません。しばらくお待ちを。え? 誰も待ってないって?

03/03/04

[☆]南みちのく放浪の旅〜エピローグ

今回の旅行で、一人旅の楽しさにすっかりはまってしまいました。マジで楽しい。暇があれば毎年でも行きたいくらい。ドラクエ2の寂しい方のフィールド音楽が脳内で流れる中(遥かなる旅路)、一人であちこち往く。楽しすぎます。

そりゃ気の置けない仲間で旅行するのも楽しいんだけど、やはりこの楽しさには勝てない。今回のムラの連中と行く卒業旅行は楽しくなるのかな。少なくとも、一人で居る限りは余計なところで「負の感情」が起こる事はないんだけどね。というか、「楽しく」なるんじゃなくて、「楽しい」は作るものだと思いました。彼ら相手に「楽しい」をつむぎだすのは中々困難だったりするかも。

あと、交通費が全体の経費の半分近くを占めています。これではいかんな。次に旅行行く時は車+自転車で頑張ってみよう。

ともかく、これにて旅行記も終了です。長い間読んでくださってありがとうございました。ちなみに、足痛は一週間経っても直らず、病院に行ったら「歩きすぎで痛めた」と言われました。わらい。湿布のおかげで完治しましたが、直射日光に当ててはいけない湿布らしく、おかげでタイ旅行の時は難儀しました。

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[☆]南みちのく放浪の旅Vol.4〜痛みに遮られ巡礼できず

三日目より続く

海外から帰ってきた翌日だというのに、先輩は元気に出社されるようだ。恐るべし。しかも毎朝6時半起き。私には絶対に無理っぽいが、一ヵ月後にはこれが当たり前になるんだろうな。こわいこわい。

そして、東西線のどこかで先輩と別れてから、再び東京駅へ。今度は丸の内でマルビルを見た後に皇居へ。さすが神々しいお姿だ。

で、その後テキトーに時間潰して秋葉原へ行くつもりだったけど、あまりの足の痛さに断念。非常に残念だが、ここは堪えておかないといけない。無様に穢れた姿で行っては皆に迷惑がかかる。そういえば、にゃおりんは、修学旅行で当時出たばかりの信長の野望覇王伝を買っていましたな。当時持っていける小遣いが12000円だったのに、8900円近くする覇王伝を買うあたり、なかなかに勇気がある行動だと子供心に思いました。

閑話休題。のぞみ号の指定席を予め用意してあった学割証で買うあたり、ケチなのかお大尽なのかわかりません。その後はテキトーに土産買って指定席に乗り込んで新神戸までひたすら惰眠をむさぼりましたとさ。

新神戸で待ち合わせモニュメント「お待たせ桶」を撮影して、新神戸のゲーセンで「兎」に800円近くつぎ込みながら、後輩に無事帰ってきた旨をメールして終了。新庄さん強すぎ。例によってオーラスでいきなり顔がアップになって「閃」の文字が画面いっぱいに出てくるし。ユキヒョウたんで強引に勝ちを拾いに行ったから勝てたのかも。

どうも今日は話があちこちにとぶなぁ。ともかく、これにて4日間にも及ぶ旅行は無事終了ということに。エピローグへ。

4日目の行程:東京→(東海道・山陽新幹線)→新神戸。

03/03/03

[☆]南みちのく放浪の旅Vol.3〜ヘンタイは滅ぶべし

二日目より続く

さて、この日も7時に起きた。前日の夜の一悶着のせいで、なかなか眠れなかったんだけどなぁ……福島行きの電車がほとんど無いんですよ。朝8時の次は16時30分だから。8時間30分電車無いんですよ。山形新幹線を使わせたいからなんだろうけど、いくらなんでもあんまりじゃないですか。うちの近所の名松線だって2時間に一本を維持しているのに。

まぁ、それはさておき。駅の土産物屋が開いていたので、米沢牛関係の既製品を購入することが出来て(゚д゚)ウマー。これである程度のみやげ物は確保できたかな。そしてコンビニで完全民営化記念サンドイッチという怪しいネーミングのサンドイッチを買って、電車の中で喰らいながら福島へ。

ずーっと山の中でした。例によって圏外だし。しかし、山形と福島の県境の峠を抜けると、一気に雪が晴れたのには感動。

1時間かかって福島に到着。これからのんびりと東京に向かってもいいのだが、どういうわけか足が痛む。昨日歩きすぎて筋肉痛にでもなったのか。しかも、なった個所が足の裏というのが、これまた非常にバカらしいのですが。

そして、福島でどう過ごすか悩んで悩んで出した結果が、「温泉」。東北三名湯の一つで、外湯巡りができるらしい飯坂温泉に行ってみることにしました。なんとロマンティックじゃないですか。本音を言うと、バイト先の綺麗なおねぇさんが「飯坂さん」という名前なので、何かしらの縁を感じたからなのです。嗚呼、なんとロマンティックじゃないですか。ウソです。

電車で20分弱で到着。早速、平成○年にリニューアルオープンしたとガイドbookに書いてある所へ行ったが、なんと月曜日定休日。なめんな。ほかのところは公民館の公衆便所みたいな外観なのに。どこに行けばいいんだ。

それでも、せっかく来ておいて入らない方がもっとバカらしいので、その便所へ。便所の癖に入湯料100円取るとはいい度胸してるじゃないか。しかも、湯に入ってから今回の旅行にはタオルを持ってこなかったことを思い出す。ますますどうすればいいんだ。

仕方がないから、風呂から上がった後、手で体の水滴を払い落とし、仕上げにアンダーシャツでふき取るという暴挙に。女性ではこうは行くまい。しかも、そのアンダーシャツを着なければいけないところが負け犬臭くてステキ。荷物を減らすにしても、タオルだけは持っていったほうがいい、と思った。

そんなこんなで飯坂温泉を去り、あんぽ柿を親への土産に買い、宇都宮へ。郡山での待ち時間の間に下車して殺伐と吉野家で喰らった事以外、特に言う事はありません。

そして、乗り継いで2時間強で宇都宮に到着。ギョーザの街での目的は、もちろんギョーザを食らうこと。街中にギョーザの像までありますからな。さすがに本場だけあって焼きギョーザのくせに、中から汁がにじみ出るんです。うまいうまい。で、今回の旅の目的である「さいたまさいたま!」を実行する為にさいたま新都心へ。

駅の側のさいたまスーパーアリーナには度肝を抜かれました。そして、その頃ようやく東京で会う手はずになっている先輩からTel。心配しましたよ。メール送ったらメールボックスがパンクしている、といわれるし、電話は留守電だし。このまま連絡がつかなかったら、私はどうすれば良いんですか。

聞けば、何とついさっきまで飛行機の中に居たらしい。ということは、帰ってきてすぐに私と会って下さる、というわけで。やはり社会人は時間の使い方が違いますな。そんな事を思いながら、先輩と会う時間までその辺をぶらぶらする事に。というか、2日間着替えなかった服を替えなければならないので、いそいで店を探しました。

ついたところがイトーヨーカドー。早速紳士服売り場に直行し、一番安いアンダーシャツ、靴下、パンツを購入。トイレで着替える事にしました。しかし、一番安いパンツは安いだけあって生地が少なかったのです。Tバックを少々マシにしたような感じ。ふざけるな。はみ出るんだよ、これじゃあ。結局、パンツだけはそのままという非常に情けない姿で逃げるようにトイレを出ました。古い服はゴミ箱へ。なんとまぁダメな旅人だろう。

そして、痛む足を引きずりつつロッテリアで時間を潰す事に。そしたら、フロア一面にガチャポンが配置されているスペースを発見。これはすごい。一休さんや野菜(君は全種類集めたか?!)、さらには渡る世間は鬼ばかりまで非常に多くの物を見つけることが出来ました。ここでネタになりそうなものをいくつかやって、お土産とする事を決意。これがあたった人は申し訳ないです。

そして、さいたまから電車で20分。上野駅で先輩と合流し、そのまま飲みに行くことに。いやぁ、いろいろと身のあるお話でした。とりあえず、話した事のまとめ。

そして、先輩宅に泊めてもらうことに。恐縮です。こんな事になるなら、もっといい土産を持っていくんだった。それでも、恥を知らない私は風がビュービュー吹き荒れる中、先輩宅へ行き、一緒に寝ましたとさ。四日目へ続く

三日目の行程:米沢→(JR奥羽本線)→福島→(福島交通)→飯坂温泉→(福島交通)→福島→(JR東北本線)→郡山→(JR東北本線)→黒磯→(JR東北本線)→宇都宮→(JR東北本線)→さいたま新都心→(JR東北本線)→上野→(営団地下鉄)→??。先輩宅を公表するわけにはいかんのでね。ご勘弁ください。

03/03/02

[☆]南みちのく放浪の旅Vol.2〜いろいろありすぎた日

Vol.1より続きます

さて、こんな健康ランドなんぞに長居は無用。きちんとした宿には「泊まる楽しみ」もあるから長居するべきだろうが、こんな安全性すらも危うい、安いだけが取柄の木賃宿からはさっさと抜け出すに限る。しかも男性専用なので、何時尻を掘られるか分かったもんじゃない。

で、朝風呂を堪能してから7時にはチェックアウト。青葉城に行こうと思ったが、バスが一時間に一本しかなく、待ちぼうけ。仕方なく駅の地下街のロッテリアで今日の旅のプランを練る。結果、市街探索→松島→山寺→山形→米沢(寝るだけ?)という強行軍を組む事にした。

また、この日はものすごく冷たい北風がビュービューと吹き荒れて、街中の立て看板が軒並み死屍累々の状態であった。北国へ来たんだなぁ、と実感していたら、どうやら日本中そうだったらしい。ぜんぜん知らんかった。以前、戦闘中のイスラエルの寺院に入っていった日本人カップルが晒されていたが、彼らの気持ちも分からんでもない。だって、日常から逃げ出したいと思ってふらふらしている人間に、最新ニュースを知ろうなんて気概が起こるはずないもの。

閑話休題。やっと来たバスに乗って青葉城へ。仙台は神戸と違って市街地が広がっていくだけの土地があるため、青葉城のある山も道路が通っているだけ。実に自然を楽しめるスポットなのだ。なにせ駅からバスで10分で渓谷が見えるんだから。

そして青葉城に到着。護国神社で巫女さんに見とれた後、伊達政宗公の像を見に行く。さすがにかっこよかった。写真を10枚くらい撮ってたら、その辺の団体観光客に写真を撮ってくれるように頼まれる。へっ、こんなところへ来てまでみんなで写りたいかね。これだから日本人は(僻み)。でも、風のせいで若干ぶれたかもしれない。そのせいで、写真を撮ってくれるように頼んだ男は、生涯あのオバハン連中にいじめられるに違いない。気の毒なことをしたものだ。

そして、山を下って仙台市立博物館へ。構内に伊達政宗の胸像があったが、それよりも林子平のインチキくさいモニュメントに感動。彼もここの出身だったのか。また、若い頃に仙台で学んだ魯迅の胸像まで。博物館の展示に面白みを感じるようになったのは、大人になった証だろうか。ジジくさいとも言いますか。

博物館内では、もっぱら私の興味は船に注がれた。ほら、政宗公がメキシコ経由でスペインに支倉常長を派遣したでしょう。あれに関する特別展示があって、たいそう面白かったです。

そして、博物館から徒歩で駅へ向かう。さすがに杜の都と呼ばれるだけあって、街中ケヤキ並木でいっぱいでした。見事なまでに冬枯れしていたが、それもまた一興。駅でぶらぶらしてから松島へ。

まぁ、さすが日本三景と言われるだけあるな、と思った。が、観光地化しすぎて(=客から金をもぎ取ろうという態度が溢れて)いて、風情という点ではダメかも。ま、トロの寿司だの牡蠣を殻ごと焼いた奴だのを貪り食って、しっかりもぎ取られてきましたが。でも、どんじき茶屋で囲炉裏に当たりつつ食った団子の味は、そんな浮世の勘定に染まった気分を忘れさせてくれる、なんともいえない滋味がありました。自分だけが世の喧騒を離れてタイムスリップしたような。

そして、松島から快速で仙台に戻り、電車の待ち時間を利用して喫茶店でずんだ餅を喰う。この地方ならではのお菓子だが、これがまた美味しくて。ただ甘いだけじゃないのがなんともいえない。お茶請けの塩昆布とお茶で実にまったりと待ち時間を過ごせました。

そして、ホリデー仙山という快速電車に乗って山寺へ。この地名ではピンとこないかもしれないけど、あの「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」の句が詠まれた場所です。これは行っておかないと。到着まで50分ほどある、という事なのでぐっすり眠ることに。

で、20分くらいして目が覚めたら、一面雪景色!! これにはぶったまげました。市街地から少し行くだけでこのような景色にお目にかかれるなんて。こちらに来てから北国らしさを感じたことが無かったので、素直に感動しました。しかし、電車に乗っているのにずっとケータイが圏外なのは……しかも電車の中ならいざ知らず、駅に着いてもずっと圏外ですからねぇ。どんな秘境を走ってるんだよ。

なんだかんだで山寺に到着。とりあえず立石寺に参拝しないと話にならないので、拝観料300円を払って、1015段の石段を登ることにした。登るごとに煩悩が取り除かれ、最終的には無の境地に至るんだとか。へぇ。

そして、私も無の境地に至るべく登り始めたが、ここで問題が。雪が踏み固められた石段は、とにかく滑るのです。手すりを頼りに途中までは登ってこれたのだが、どうしようもない雪床にぶち当たった。階段10段を雪が覆い尽くしていて、しかもそれが斜めに踏み固められていたのだ。どうやって登れ、と。何度かトライしたが、あまりにも滑りすぎるため、ギブアップして帰ることに。おかげで一本早い電車に乗れたけどさぁ。参拝料取るんだったら、雪かきくらいはきちんとしておけよ、このイカレポンチ野郎が。取り除かれなかった煩悩をどう処理すれば良いんだよ!!

閑さや 岩にしみ入 俺の声 「この寺に火をつけてやる!!」

さて、山形。ここの最上義光像を見るのも今回の旅の目標であったため、取るものもとりあえず山形城へ向かう。駅から徒歩五分でお堀が見えてきて、私の心は早鐘のように高鳴る。そして城のお堀で釣りをしている人まで。実に素晴らしい。市街地にこんなのんびりした場所があるなんて。

そして、いよいよ見えてきました義光像。この最上義光は、父を強制的に隠居させ、弟を家督相続の邪魔になるからと殺し、息子も徳川に擦り寄るのに邪魔になるから、と殺し、伊達政宗をも妹(政宗の母)を使って殺そうとした、謀略に生きるお方なのです。いいねぇ、こういう生き方。とても真似できないだけに憧れるのです。

石像。……さすがにかっこいい。よく脚二本で立っていられるものだ、と写真を見せた後輩に突っ込まれるまでは、この不安げな姿勢に気付かなかった。でも、かっこいいから良いんです。余韻に浸りつつ城を出たら、大手門でスケボーをしている馬鹿どもを見て一気に萎えましたが。

夕刻だったためか、街中にはヤンキーも多かった。しかし、彼らは日本人の格好をしているのだが、その口から発せられる言葉は明らかに普段耳にしている言葉と異なっていた。要するに訛っているのである。よって、まったく恐怖は感じず、むしろ愛着すら湧く存在に。言葉って不思議だねぇ。

街中のラーメン屋で「冷やしラーメン」を喰う。これがまた(゚д゚)ウマー。氷が入っていてとにかく冷たいのだが、油がぜんぜん浮いていない。味もなかなか。これは良い名物だな。ただ、私の席の横で店主が事情聴取されていて少し面白かったが。どうも泥棒に入られたらしい。結構人気のある店なんですね。そして、駅ビルで夜景を堪能した後に米沢へ。

米沢。ついたのが午後8時。当然店は閉まってる。何にも無いので、宿だけ探してとっとと寝ることにした。3900円で泊まれる木賃宿(ビジネスホテル)があったのでアポなし突撃。うまく行った。いえぃ。

……まぁ、値段にしては良い部屋でした。しかし、なんとAV(CS)が無料で見放題!! うぉぉぉぉ!! 米沢ステーションホテル最高!! 皆さん、米沢にお立ち寄りの際は、是非米沢ステーションホテルへ!! と宣伝したくなるくらいのサービスですよ、これは。ここで山寺にて完全に取り除かれなかった煩悩が再発した。こうなったら、もうどうしようもない。そのまま3時間つけっぱなし。ハァハァ。

で、ハァハァしながらふと思った事。「俺、街で人を追い抜いているなぁ……」。大阪で歩いていても、人を抜けることなんてありえない。みんな速いから。が、東北の各地ではみんなのんびり歩いているから、こっちが自然に歩いていても人を抜いてしまうのだ。こんな旅先に来てまで日常を引きずっている自分に少し嫌気が差した。

……AVを流しながらウトウトしていたらメールが。後輩から。「テレビ見てたら仙台が出ていたので気になってメールしました☆」みたいな内容。かわいいですねぇ。米沢に居ることを伝えたら「米沢牛食べた〜い☆ 何とかお願いしますよぉ♪」といった甘ったれた事を言われる。そんなに甘えられたら断れないじゃないですか。でも、明日は早いし、そんな時間に土産物屋が開いてるかな……と思ってたら、信じられない出来事が。

なんと、今まで私が女性だと思って応対してきた相手は、男だったのです。ぶち殺すぞ、ゴミめ。自分の恋人がケータイから離れているのを良いことに、一人で寂しくしている俺の心を釣ってお土産をせしめようとしたのです。なんという奴だ。そんなことをしなくても買ってくるつもりだったのに。もう買わないでおいてやる。しかも彼女から来たメールは「あんまり○○(男の名前)を調子に乗らせないでください」だからなぁ。力関係を如実にあらわしているというか。

……あと、ネカマに騙される男の気持ちが分かったような。文字だけだとわかんねぇよ、正直。そして、背後のテレビでは女子高生が喘いでるにも関わらず、私の意識はだんだんと闇に埋もれていくのでした。3日目へ続く

二日目の行程:JR仙台駅→(市営バス)→青葉城→(徒歩)→仙台市博物館→(バス)→仙台→(JR仙石線・快速うみかぜ)→松島海岸→(JR仙石線・快速うみかぜ)→仙台→(JR仙山線・快速)→山寺→(JR仙山線・特別快速)→山形→(JR奥羽本線)→米沢。長いなぁ。

03/03/01

[☆]南みちのく放浪の旅Vol.1〜静岡で見た地獄

朝6時。最寄り駅である六甲道から快速電車に乗る。この時間帯は新快速が走っていないため、快速に乗るしかないのだ。米原(滋賀と岐阜の県境)まで二時間、何をしようかな……Zzz……

気がつけば滋賀県に居た。朝8時過ぎ。ちょうど通学途中の高校生たちが乗ってくる時間帯だ。うんうん、やっぱり制服は良いですねぇ。神戸線や京都線といった通勤に使われる路線だと、サラリーマンの姿に埋没してしまってなかなか見えないものだが、地方での電車の主役は学生。よって、よく見えてしまうのです。マナーの悪さに辟易することも多いけど、こういったスカート姿を見ると菩薩の心になれますなぁ〜ぐげへへへ(←もうダメだよ、あんた……)

そして、米原で新快速に乗り換え、豊橋へ。腹ごしらえのため駅でうどんを食ったら、おつゆが赤ダシの味だった。何考えてるんですか。で、豊橋で普通に乗り換えるわけだが……豊橋から熱海まで180Km、3時間。乗り換え無しだからずっと座っていないといけない。しかも追い越しの為によく停車する。……途中静岡あたりから腹の調子がおかしくなりました。座りすぎで。三島から熱海のトンネル区間(箱根八里)は本当に地獄。脂汗を浮かべてハァハァ言いながらじっと時が過ぎるのを待ってました。私の前の席にも、同じ境遇の婦女子二人連れが居たのですが、彼女らは私のことをどんな目で見てたでしょうか。

で、熱海で一息ついてから快速で東京へ。その区間も何があったか覚えていません。ただ、鈍行で移動するのはもう止めよう、と誓った事だけは覚えています。

東京駅でいろいろと写真撮影したあと、「はやて」のチケットを学割で購入。わくわくしながら乗り込んでみたはいいものの、やたらと人が多い。なぜだ。貴様らごとき貧民どもが、全車指定席の「はやて」に乗れると思っているのか?! 身の程をわきまえい!! ……その理由は後ほど明らかになるのですが。

ま、それはそれとして。さすがに一番新しい新幹線車両だけあって、実に乗り心地が良かった。内装もまぁまぁ。でも、ずっと内装だけ眺めていても飽きるわけで……Zzz……なんだかんだで移動時間の二時間弱をほとんど睡眠に費やし、仙台に到着。

さすがに東北第一の都市だけあって素晴らしく大きな駅でした。駅施設の中にいっぱい買い物できる場所もあったし。それに、少し駅から出てみれば牛タン屋やずんだ餅屋といった、いかにも仙台ならではの店から、スターバックスやヤキトリ屋の屋台まで。実に魅力的な街だと思った。ヨドバシカメラもラオックスもあるし(違

夕飯はきすけという牛タン屋で喰らう事にした。牛タンと白菜の漬物(結構量が多い)とテールスープと麦飯がセットになった定食が1200円。普段の生活ではこれだけの金額を食事に使うことなどありえないが、旅先だとどうしても大盤振る舞いしてしまう。これだけの大枚を叩いたのだから、生半可な味は許されないのだ。

(゚д゚)ウマー

いや、牛タンをタレで頼んだんですがね。これがまたなんともいえないウマさ。大抵牛タンはペンペンに切ってあるから肉厚を感じられないんですが、さすが本場。きっちりと分厚く切ってありました。この分厚い牛タンからほとばしる肉汁。ああ、頼んでよかった。それをおかずにして掻っ込む麦飯のこれまた美味いこと。で、箸休めの白菜の漬物も薄味でちょうど良い。テールスープもなかなか。これが1200円で喰らえるんだから、仙台の人は幸せだと思った。

で、喰った後は駅徒歩1分の健康ランドで寝ることに。2000円程度ででかい風呂に入れて眠れるのは素晴らしいの一言に尽きる。風呂で一日の疲れを落としつつ、まだ見ぬ松島や伊達政宗像への思いを胸に、一日目の夜は更けていくのでした。ちなみに、かなり狭い浴槽に入って楽しんでたら、そこがかけ湯を入れておく浴槽だと宿のおばちゃんに激怒されてしょぼーん、二日目へ続く

一日目の行程:六甲道→(JR東海道本線・快速)→米原→(JR東海道本線・新快速)→豊橋→(JR東海道本線・普通)→熱海→(JR東海道本線・快速アクティー)→東京→(東北新幹線)→仙台。

[☆]南みちのく放浪の旅〜プロローグ

何のために「旅」をするのでしょうか。私は、そこにただ行きたい為に、そして行くまでの過程を楽しむ為だ、と思うんです。大げさな目的を持って行ったら、かえって疲れると思うんです。よって、小目標(現地で○○が食べたい、▲▲を見たい)を積み重ねていって、それを達成することによって、最終的に人間的に大きくなれれば良いんじゃないか、と。

ほら、よくいるじゃないですか。「俺は自分を見つけるために海外に一人旅に出るんだ!!」とか意気込んでいる人が。そういう人に限って、自分の価値観を覆そうと躍起になった結果、マリファナか何かにハマって自分を見失って帰ってくることになるんで、十分注意しないといけません。そう、あまり羽目をはずしすぎないことが大切なんです。

さて、前書きはこれくらいにして、本題に入りましょうか。Vol.1へ

[☆]奥の細道

さて、一人旅の始まりです。東北のほうへ行ってきます。帰ってくるのは4日です。それでは皆様、良い雛祭りを(違

ちなみに、持参品は

以上。よって、3泊するのにトートバックで済みました。着替え? そんなの現地で買えば良いじゃん。