山陰山陽放浪の旅〜2日目

1日目より続く

岡山は今日も雨だった

日曜日。ぼうふら氏と熱い夜を過ごしてから目を覚ます。しかし、昨日からの雨は全くやむ気配を見せていなかった。今日は後楽園とお城だけを見て、すぐに尾道に行く予定であったが、これでは無理だ。中止。それに、ぼうふら氏は私のために月曜日も休みにしてくれているのだ。之に応えなければ男が廃る。というわけで、今日は岡山から動かないことに。

こうやって臨機応変にプランを自由に組み替えていけるのが一人旅のいいところです。あくまでも旅は楽しむためにするものなのですから。無理な計画で体を壊しては意味がありません。USJで救護室に担ぎ込まれた子供の半数以上が、少し体調が悪いにもかかわらず親が無理やり連れてきて、その結果体調を本格的に崩したとかいう話もありますしね。日本人は今一度ゆとりとは何か、考え直すべきなのです!! もっとも、せっかくの9連休のうち8日間を旅行に費やすのもどうかとおもいますがね←俺。

閑話休題。朝ごはんが未だだったのでセルフのうどん屋へ喰いに行くことに。岡山はいろいろな文化の結節点でありますから、四国からの讃岐うどんや広島のお好み焼き、果ては大阪のたこ焼きまで。実に様々な文化が居ながらにして楽しめる美味しい街なのです。

コウ・ラク・エン

で、うどんを食ってから後楽園へ。ずいぶん立派な庭園でありました。あいにくの雨でしたが、雨が降ったときにしか楽しめない風景というのもあるわけで。

園内を散策していたら怪しげな芝居をやっていたので覗く。どうも吉本興業がプロデュースした武蔵のパロディー芝居らしい。まぁまぁ面白かったので、岡山に立ち寄った際には見てみてはいかがでしょうか。彼ら曰く、雨の日も風の日も休まずやっているらしいので。道中お達者で!!

そしてすぐ側の岡山城へ。城主の宇喜多直家に関する展示が実に良かった。彼の生涯を綴った年表のそこかしこに出てくる裏切り、乗っ取り、暗殺の文字。自分にはこういう生き方が出来ないので憧れます。

そんなマニアックな展示を見てニヤけながら城を降りていったら、なんとまた武蔵の芝居をやっているではないか。それも後楽園でみたのと全く同じ内容(そりゃそうだ)。ここで「新幹線で博多まで寝過ごすなよー!」とかオチを先回りして言ったらどんな事になるのかな、と思ったが、言うのを止めた。もう僕たちは大学生じゃなくて社会人なんだ。会社という後ろ盾があるんだ。それを失うような馬鹿な真似はできないさ。

むっつりスケベ

さて。後楽園を出た後は寿司を食い、彼の家でビデオを見た。劇場版トリック。もはや世捨て人の如く、テレビを見なくなった私にとってはずいぶんと刺激が強かったが、まぁまぁ面白かった。おかげで合コンで話題についていけたし。彼には感謝せざるを得ません。

ま、それはともかく、ビデオを見ながら軽いエロ話の応酬をしたりするあたりは学生時代と全く同じで、実にたのしうございました。ちょうど忙しい時期に休むため会社ではネチネチ苛められており、本当に癒されました。私には帰る所があるんだ、なんてね。新幹線でバビューンと行ける所なので、また是非行こう。そしてエロ話を聞いてもらうんだ。こっちで話すと引かれることが多いから。

……

やっぱり俺はどうしようもない奴だな。そう思った夏の夜でありました。ビデオを見た後は焼き肉を食って寝ました。もう食生活が豪華すぎて死んじゃいそう。3日目へ続く。