タイ旅行記

2001/12/10〜2001/12/16までゼミで行ってきたタイ旅行の記録をまとめた物です。何かの参考にどうぞ。

目次
はじめに

ネタ臭く書くか、ただあった事を羅列するか。まずそこで悩みました。前者だと時間が掛かりすぎるし、後者だと面白くないからです。

しかし、人の記憶と言う物は移ろい易い物。あの時の感動を今はもう思い出せない、そんな事は良くある事です。そこで、あえてネタ臭く書き、その場の臨場感を表現する事によって、私自身の備忘録の代わりとして活用しようかと思いました。どうかご了承ください。

あと、口調がコロコロ変わりますが、気にしないで下さい。

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一日目〜関空でハァハァ

朝。いつもと変わらない寒い朝。普段はただ鬱陶しいだけのこの寒さも、今から体験する南国の暖かさの代償だと思えば、自然と顔もほころぶ。そう、いよいよ今日からタイへ一週間ゼミの旅行にいくのだ。授業は全てサボって

前日はしっかり眠った。ホームページも更新した。パスポートも持った。前日に慌てて入った海外旅行傷害保険保険証も持った。さぁ、いざ三宮へ。そこから船に乗って関空へ行こう。

今回は関空→バンコクという行程。空路約5時間。飛行機にすら乗ったことの無い私が、いきなりこんな長旅をして大丈夫なんだろうか。エコノミークラス症候群で死なないだろうか。でも、そんな心配よりもこれから体験する事への期待のほうがはるかに大きい。ふふふ、楽しみ。

空港に到着後、集合時間まで暇だったので空港のローソンで買い物。めちゃくちゃ分かりにくい所にあるけど、ぼったくり気味な空港内の相場よりも安い。まさに免税店。ここでカメラと味噌汁を買った。味噌汁は日本食が恋しくなった時用に。実際要らなかったけど。

さて、いよいよ空港使用料を払って、手荷物検査とボディチェックを受けることに。同時多発テロで、飛行機への持ち込み品の検査が厳しくなっているこのご時世、間抜けな俺が金属探知を突破できるはずがありませんでした。

ピー!!(金属探知機のゲートが鳴る音)

(無愛想に近づいてきた係員が)お客様、お手数ですが……お体のほうを調べさせていただきます。

普段なら不快な気分になる所だけど、金属探知機を持って近づいてきた人が女の人だった為、ついついこちらも心を許してしまう。彼女はやたらと艶めかしい手つきで金属探知機を私の身体に一通り這わせた後、腰周りよろしいですか?と、俺のズボンの中に手を入れてきた。ああ、そんなところにまで指を入れるなんて……やめて、おねがいだから。

少しエロ小説っぽくなってきた。関空のお姐さん、おかずにしてごめんなさい。結局はベルトとジャンパーのファスナーが反応しただけだったので無罪放免。違うゲートを通った友達は、上記の事を男にやられたらしいです。私は幸せ者です。

無事に手荷物検査も終わったので、モノレールで搭乗口に移動して、そこでチケットを切って飛行機に乗り込む。エコノミーなのでいたって普通の席だった。席の狭さもバス並。これなら死ぬことはないな。

さて、いよいよ離陸です。滑走路へ移動してから急加速した後、車輪の回る振動が座席に伝わってこなくなった。これでこの巨大な鉄と人の塊が空を飛んでいることになるんだなぁ。落ちたらエライ事です。今ごろこれ書いていません。それどころか俺の名前がニュースに一瞬だけ出ます。そういえば運が悪けりゃ死ぬだけさ〜 死〜ぬだけ〜さ〜♪という歌があったなぁ。誰が歌ってたっけ。

と、上の段落のような事をシートベルトが外せるようになるまでずーっと考えてました。ほんとに俺は想像力が豊かだなぁ。

それはさておき。飛行機と言えば機内食です。俺のところにもタイ人のフライトアテンダントさんが来て、こう聞いてきました。

Chicken or Fish?

ああ、海外旅行英会話(初級)とかで必ず出てくるこのセリフ!! とっさのひとことでも何度と無く見たぞ! こういうときは……そう。

Fish Please.

こう俺が言うと、フライトアテンダントさんは愛想良く機内食を俺の目の前のトレイに乗せてくれました。何だかんだ言って英語教育を8年間も受けてきたわけで、これくらいは楽勝です。少し自己満足に浸りながら、機内サービスのビールを飲んだりしてました。

あと、エコノミーってのは座席の横幅も狭いのです。パーソナルスペースがどうこう言ってられる幅じゃありません。そんな状況の中で、我がゼミの幹事(女。剣道を10年やっている。気が強い。あまり親しくない)が横に居たら、あなたならどうしますか?

  1. 寝たフリ
  2. 諦めて話す
  3. 無視

1や3を選べるような人間だったらうちのゼミに入れませんよ。うちのゼミは先輩が入ゼミ希望者に面接をして採用者を決めているので、人格に問題のあるような人は排除されるんです。俺は「ゼミに入って一番したいことは何?」と聞かれ「お花見」と即答したバカですけど、それがウケて入れた口ですから。

閑話休題。僕は彼女と相槌を打ちつつ話しました。本気で嫌った相手以外とは話そうとする性質ですから。で、飛行機でずっと話していて彼女が得た俺に対する結論。

ゼミ幹の友達;どうだった、飛行機は? 私たちの後ろであんたらすごく盛り上がってたけど……
彼女;いやあ、この人すごくブラックやよ〜

みんな俺のことをそういいますあ、この時点で舞台は飛行機の中からバンコク国際空港へと移っています。いやあ、空港の中から見てても生えている植物が違うんですよ。空気はジメジメして暑いし。もう俺の中では大航海時代1のサザン・トワイライト(作曲:菅野よう子。ヨーロッパ以外の港の音楽)が流れまくってました。

で、入国手続きを済ませてから今度は国内線でコーンケンというタイ東北部の街に移動することに。しかし、バンコクの空港はすごいね。客引きだらけ。なんか日本語で訳のわからん看板を掲げている人や「オニイサン、ヤスイヨ」と繰り返す人たちとかでいっぱいですよ。楽しい国です。

コーンケンについたとき、既に時刻は8時を回っていたのでそのままホテルへ。ソフィテルという、超高級ホテルチェーンでした。何でも、ここのホテルは4ツ星らしいのです。新神戸オリエンタルホテルとか、ハーバーランドのニューオータニ(やや地元ネタ。ごめんなさい。)でも3つ星というから、その凄さが伺えます。しかも、宿泊費がツインで3000バーツ(約9000円)というから驚きです。日本でこれくらいのホテルに泊まろうと思ったら軽く5万は取られますよってくらい豪華なホテルでした。デジカメ持ってきゃよかったなぁ。

ホテルの夕食はもう終わっているので、食事は街中の屋台で摂る事に。タイってのは警察権力がしっかりしているから夜出歩いても安心なのです。さぁ、本場のタイ料理を食うか……

美味しい。美味しすぎる。なんだよ、これは。俺は今まで食ってきたエスニック料理ってのは料理じゃなかったのかよ。俺は物凄くカルチャーショックを受け、感動しながら料理を食っていた。そうしたらゼミの同僚に笑われた。感動しすぎだとさ。けっ。感動は出来るうちにしておかないと損だよ。明日はその事に感動できないかもしれないじゃないか。

ホテルへの帰り道、5人乗りの原付を見ました。この国は何人乗せてもOKらしいのです。そもそも、日本なら荷台が付いている場所までサドルになってるんだからねぇ。

さて、後は寝るだけなんですけど、その前にイベントが。今日はゼミ幹の誕生日なのです。こりゃあ祝わねばなるまい、って事でホテルでケーキを注文して、彼女の部屋にローソクに火をつけて殴りこみ。もちろん照明を落とす事も忘れずに。

その後のことは良く覚えていません。タイのビール(シンハービール)があまりにも旨かったことだけは覚えています。なにはともあれ、波乱に満ちた一日目は、こうして幕を閉じたのでした。

つーか、何で一日目だけでこんなに長いんだよ、おい。

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